スタバに行かなくなった僕

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僕は最近スタバに行く頻度が激減している。その原因はひとつではないのだけど、この、スタバで「勉強」と称する滞在をしている高校生・大学生に一因があるのは事実だと思う。

まず、長崎では、今年の2月末でスタバが1軒減った。浜町のS東美という商業ビルが営業を終了することになって、ここの1階にテナントとして入っていたスタバが営業を終了したためだ。

ここ以外のスタバは、ゆめタウン夢彩都アミュプラザ長崎みらい長崎ココウォークなどのショッピングモールに入っている。そもそも人が混むところだし、こういうところのフードコートがそうであるように、生徒・学生がたむろする場所でもあることから、せめて気分だけでもゆっくりする、というのが難しい状況だ。

そこに輪をかけて、「勉強」する子達が席を占めている。つまり、僕みたいなのがふらっと立ち寄ってコーヒーを飲む場所がない……と、まあそういうことになるわけだ。

あと……そうそう、結局スタバが「ガキの場所」になった、というのが大きいんだよな。

どうせ皆さん、フラペチーノとかに代表される、甘い甘いものばっかり頼むわけでしょう。いや…… Starbucks Coffee って、もともとイタリアンスタイルのエスプレッソがベースになってる店なんでしょ? だから僕はスタバではカプチーノだったり、エスプレッソだったり、を飲むわけだ。外でエスプレッソを普通に頼める店ってそう多くないので。

ところが、だ。そういうものを頼むと、前後にいる10代の子達が剣呑な顔をするのに気付くことがある。まあ、カプチーノとか頼むのはオッサンだ、とか思っているのかもしれないけれど。

もともとスタバは、店員の対応能力が高いのが売りのひとつだったと思う。だから、僕はオーダーするときに店員の使う符丁で注文することが多い。

「トールサイズのカプチーノにエクストラショットをひとつ足して下さい」

とか言うのは面倒だけど、

「ダブルトールカプチーノ

だったら一発でしょ?

ところが、最近はこれの通じない店員が多いわけだ。リーダー格のスタッフとかだとさすがに通じるのだけど、そうでないバイトの子には通じないことが実に多い。参ったなあ……と思いつつ、「トールサイズのカプチーノにエクストラショットをひとつ足して下さい」と、長い呪文を唱えることになるわけだ。

また、僕はエスプレッソ・コンパナを頼むことが多い。これは本来は、エスプレッソに固くホイップしたクリームを落としたものなのだけど、ちょっと前にこれがスタバのメニューから消えた。でも、言えば作ってもらえる「はず」なので、

エスプレッソ・コンパナをドッピオで」

と頼む……と……まあ、ダブルトールカプチーノが通じない店員に、これが通じる筈もない、らしい。まるで宇宙人に話しかけられたみたいな顔をされるわけだ。

まあ、長崎に来るまでは、ここまでのめに遭うことはなかったから、ひとつの理由としては、これが長崎のスタバの(店員もユーザーも含めて)現状だ、ということなのだろう。でもねえ、その現状を作り出してる人々は、自分達が正しくて、分かっていて、僕の方が宇宙人なんだ、と確信しちゃってるからねえ。それがもう、嫌になるわけですよ。

たまに出張だったり帰省だったりで他の土地でスタバに入って、このような状況になることはまずない。でも、知らない人はそもそも自分が知らないということを知らないから……本当、どうしたらいいんだろうか、と思う。

これに加えての「勉強」問題だからねえ……そりゃあ、行かなくなるわな。家のエスプレッソメーカーで淹れて飲む、という。哀しいなあ。